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様々な素材のポテンシャルを可視化

マスターカーブ

与える機械的振動とそれに対するサンプルの応答により求められる粘弾性特性は周波数への依存が大きいことも知られています。

しかしながら広範な周波数領域の物性を精度良く実測することは難しいため、広範な周波数での物性を評価できるマスターカーブ解析を紹介します。

温度・周波数換算


マスターカーブ周波数範囲:0.1Hz〜10,000Hz
実測データ周波数範囲:4Hz〜600Hz

緩和スペクトルなどを利用し長期にわたるクリープ特性の評価や極めて短い時間に発生する急激な変化を実測するには時間の制約や測定装置の限界などにより困難を伴います。
異なる温度で測定されたデータは異なる周波数のデータに置き換えることができます。基準より低い温度の測定データは同じ周波数であったとしても高い周波数のデータに相応し、高い温度の測定データは低い周波数のデータに相応します。
ステップ状に変化させた各温度で周波数分散測定を行います。横軸に周波数をとり、データをプロットすると各温度でのデータを周波数の軸に沿ってシフトすると一本の広範な周波数をカバーするマスターカーブが得られます。
表はマスターカーブと実測データを比較したグラフです。

ヒステリシス解析

与える機械的振動とサンプルの応答から求める粘弾性特性は線形領域での評価が主に行われていました。
実際の使用環境で大きな「ひずみ」や「荷重」が与えられる製品はその大きな負荷により非線形な挙動を示すことがあります。
下記のグラフはサンプルに比較的大きなひずみや荷重を与え、応答の波形に高調波が含まれる非線形な挙動を表しています。
与える振動とサンプル応答の正弦波は部位により位相差が異なり、通常の解析方法では正確なtanδが求められません。
非線形領域の粘弾性物性を解明するヒステリシス解析の機能を用意しています。
 

◎その他、線膨張係数・マスターカーブのオプションも用意しています。
◎グラフの最大値、2点間の変曲点、回帰曲線がクリック操作で求められます。

セグメントプログラム

1つのサンプルで異なる複数の試験条件を組み合わせ連続して測定するプログラム。
例えば温度分散・周波数分散・ひずみ分散などを1つのサンプルで連続して測定することが可能です。
1回の測定で様々な粘弾性特性の評価を可能にします。

マルチ周波数・温度分散測定

3つの測定を1度で実施。1度の測定で3条件の粘弾性データを得ることができる試験モードが「マルチ周波数・温度分散」です。通常の温度分散測定を3つの異なる周波数で連続測定します。時間とコストの節約のみならず、温度と周波数の依存性が1回の測定で得られます。
詳細につきましてはアプリケーションをご覧下さい。