製品の特長

高精度にしか出来ない高荷重測定 

車や航空機などに掛かる様な過酷な負荷を、高荷重でシミュレーションする場合、もっとも重要なのは高精度なセンサーです。動的粘弾性測定装置イプレクサーシリーズは、「変位制御」「共振対策」など、様々なノウハウを集約させ高精度を実現。もちろん、低い荷重の実験でも、リアルな粘弾性を再現します。

ダブルドライブが可能にした高荷重性能・高精度測定

動的粘弾性測定
静的荷重はサーボモーター、動的荷重は新開発モーターと、2つのドライブを使用する事で高性能・高荷重測定を可能にしました。静的荷重(ひずみ)と動的荷重(ひずみ)をそれぞれ個別のモーターで行い、最大4000Nの静的荷重に加え、最大±4000Nの動的荷重を与えられます。一般的な装置では1つのドライブ能力を静的・動的ひずみに分け与える必要があるため、動的な荷重能力が半減します。静的ドライブのみ使用し、オプションで引張試験・タッキネス試験も行えます。静的・動的ひずみもそれぞれ専用のセンサーで測定するため、最適なセンサーを使用し、分解能を高めています。 
 
動的粘弾性測定

動的・静的荷重ドライブ

ダブルドライブによる0.01μmひずみ制御

2つのモーターを使用する世界初の”Wドライブ”システムにより、±4000Nの動的荷重と0.01μmオーダーの高精度な変位制御を両立しています。
静的ドライブを使用した引張試験やタッキネス測定も可能にします。

交換式センサーで高精度の測定

動的粘弾性測定

荷重の検出精度を高めるために交換式センサーを採用。0.01μmの変位制御とあいまって、高荷重のアプリケーションから数10µm薄膜フィルムやファイバーの測定も容易に行えます。また、センサーは共振の影響を最小限に押さえるための独自設計としています。

正確な測定の為に、徹底した共振対策

動的粘弾性測定

サンプルに正弦波の振幅を与える動的粘弾性の測定ではいずれかの周波数領域で共振によるノイズが発生することがあります。このノイズはデータに影響を及ぼすため、共振の対策が求められます。高周波数の測定で発生する「共振」のノイズを最小限にするため、従来のセンサーと組み合わせる新機能センサーを開発しました。新機能センサーにより良好な測定精度・再現性が得られます。
また、測定部を装置本体から切り離す「フローティング構造」も共振の影響を抑えるために生まれたデザインです。

アタッチメント式新型トランスデューサー

荷重を検出するためのトランスデューサーが交換可能です。サンプル、測定条件に合わせたトランスデューサーの選択により測定精度が飛躍的に向上します。ゴム・金属などの高荷重測定からフィルム・ファイバーの低荷重まで1台で対応します。トランスデューサーは検定用の錘を用いて絶対値での校正が可能です。分解能は測定レンジの0.01%未満。低荷重用10Nトランスデューサーなら驚きの0.001N未満です。

 
9種類のトランスデューサーをご用意
種類 分解能 サンプル例
10N 0.001N~ フィルム・ファイバー・食品など
25N 0.002N~ フィルム・ファイバー・食品など
100N 0.01N~ プラスティック・樹脂・ゴム・タイヤなど
150N 0.01N~ プラスティック・樹脂・ゴム・タイヤなど
500N 0.05N~ プラスティック・樹脂・ゴム・タイヤなど
1500N 0.1N~ バス/トラック用タイヤ・建材など
2500N 0.2N~ バス/トラック用タイヤ・建材など
5000N 0.5N~ バス/トラック用タイヤ・建材など
6000N 0.6N~ バス/トラック用タイヤ・建材など
8000N 0.8N~ バス/トラック用タイヤ・建材など